【語録】 一途 #31 「染まらない人」

久々にがつーんときました、お言葉が。現行発売のものから引用するのでぱったんこ。
 

「MORE」2011年7月号
仕事って人に言われることと自分のやりたいことが両方あって、みんなはどちらか一方を選択しようとするけど、オレは両方を取るから。相手の言う事を100%できる状態に持っていったうえで、自分のやりたいことを乗っける容量をつくるから。

 
この後「結果、文句を言われにくいんじゃないかな」って続くんだけど、それはもう文句を言われないっていうレベルではないよね。だってそれってめちゃくちゃ難しいことですよ。まずもって相手の求めるものを100%返せるって普通は出来ない。やる努力はもちろんするけど、これが果たして100%かどうかはいつも自信が持てない。「えーっと…これで100%だと思うんですけどぉ…」じゃなくて「100%ですよ。でしょ?ん?ぁあ?」ぐらいのレベルじゃないと、その上に自分のやりたいことを乗っける容量なんてつくれないよ。
 
このお言葉がぐっさりと胸にきたのは自分の今の状況が関係していて。地震の影響で仕事がほぼなくなり、2ヶ月間生まれて初めての就職活動的なものをしていまして。これまで10年間働いてきた自分の立ち位置とか考えちゃってて。色んな仕事して色んなものを得てきたけど「それって一般的にはこんだけ評価の対象にならないのかー、そっかー目に見えるもの(資格とか)じゃないもんねー」とやさぐれる一方で「いやそれでも自分の力を出し切らなかった仕事なんてないし!雇ってみたら意外に役に立つタイプだし!」と言い聞かせる自己啓発みたいな期間がありまして。んでこの度なんとか職が見つかり、久々のオフィスワークを前にブルってる自分に天のお言葉ががっつり胸にきました。ありがとうございます。なむなむ(合掌)。
 
でもさ、こうやって好きな人の言葉が胸に届くか届かないかも、実は心にその分の容量があるかないかによるよね。その時の自分の心境によってささる言葉も違うし。だって正直仕事探して見つかんなくて泣きそうになってる時なんて雑誌開く余裕もないし、読んだのもあるはずだけど覚えてないもん。快適に動くための空き容量があるかどうか。PCだってそうだよね…あいぽんだってそうだよね…。*1

その重要さを身を持って知ってるから、ああいうお言葉になるんだよね。余裕がある(ようにふるまう)ことだって実は大事。そうありたい自分を言葉で表現するってことかなあ。

N宮さんに限らず、文字と言葉になって発信されるモノが考えや気持ちの全容だとはもちろん思わない訳だけど、自分が文字にするもののことを考えると、本当にそうだよって気持ち半分と「そうありたい」っていう理想半分て感じだなああ。

とか感じる初夏。in 2011。なう。みたいな。
 
にしてもあれだね、N宮さんの感じる(=外に向けて語る)辛さとか苦労って、努力の物量とは比例しないのね。あくまでも精神的なというか、頭の使い方の問題なのね。じゃなきゃあんだけハードなアクション撮っておいてラクですよ、役者の仕事は。集中してやるべきことをやっているだけ」とか言えねえすよ。


MORE (モア) 2011年 07月号 [雑誌]

MORE (モア) 2011年 07月号 [雑誌]

*1:動画と写真をぱんぱんまで詰め込み過ぎたのかただいまあいぽんホームボタン挙動不審中