旅日記10

2011.02.16 ブラジリア

7:30起床。天気はくもり。高原だからか湿度が高いことが自分の髪の毛で分かる。8:00朝食。観光客もいるけど同じくらいビジネスマンがいる。スーツ率高し。さすが首都。朝食おいしかった。14階建てのホテルでそこそこ大きいし人もいるので色々選べる。パンの種類も多いし、それほど甘過ぎない。スクランブルだけど卵が食べれるのはうれしいよ。

9:30出発。テレビ塔へ徒歩で向かう。人工都市ブラジリアは政治とか行政の中心(=建築的見所)をジェット機のかたちの中心部に集めてあるんだけど、それがまた縦長なもんだから歩いて周るのは無理。日数に余裕があるならいいけどね。旅行会社の人にはタクシーをチャーターして見てまわるのを勧められたんだけど、金額交渉も自分の英語じゃ難しいし、外から見るだけじゃなく中にも入りたいから待たせるのもなんか嫌だし。で、ガイドブックにあったシティツアーのバスを乗り降りして周ることに。観光地に必ずいる屋根なしのあのバスね。1日乗り降り自由なんで5便あるバスをうまく乗り継ごうと。そのチケットを買うためにテレビ塔へ向かっているのです。

大通りに出るとすぐに見えるので写真パチリ。……なんか、暗い。曇ってるせいもあるけど、光がくすんでてどう撮ってもパッとしない。

少し高い位置にあるテレビ塔が近づくにつれ、何かがおかしいことに気づく。何だあのテレビ塔の足元を埋め尽くすブルーシートのバラックは。ぬおー、これ全部みやげ物屋の露天ですか、ものすごい数ですよ。2割くらいしか開いてないけど。えーちょっと何だこれ。テレビ塔だよ?一応観光的見所でしょ?東京タワー下に祭のたこ焼き屋しか無いみたいなこと? 漂うやさぐれ感にどん引きしながら見渡すと、ど真ん中にシティツアーの窓口発見。へ、へえ…露天とこれしかないんだ…。ツアーの金額と時間を確認。やはりガイドブックとは違う。高くなってる上に便数が減ってる。不景気なんですか。配布のパンフに手書きで(1枚1枚)修正するってすごいな。頑張るんだなあブラジリアの人って← あと昨日から思ってたけどみんな地図がしょぼいw 細かすぎて見えないとかざっくり過ぎな上に建物名が全部書いてないとか。計画都市だから分かるでしょってこと?なめてんのか。ツアーパンフの地図が役立たずなので小屋の壁にある写真と建物の名称を照合して行く場所を決める。

出発まで1時間近く時間があるのでテレビ塔へ登ろう。あれ?入口は?と思ったらド迫力のねーちゃんが隅に座ったエレベーターを発見。しかも靴脱いで足いじってんだけど。どうやらパンストの伝線をいじってるらしい。それどんなエレベーターガールだよ。ビクビクしながら乗り込むと無言でボタンを押され上へ登る。展望台到着。エレベーターの中にも展望台にも、ここが何メートルであっちに見えるのが何で、みたいな説明・装飾が気持ちいいくらい無い。潔すぎる。ただちょっと高いビルの屋上に来ましたよくらいの雰囲気。しかも何か古くて暗い…ちょっと切ない気持ち。

10:45バス出発。はーい!ツーリストですよー!最初の目的地カテドラルに5分で到着…。バスは10分くらい停車するらしいけど私たちは完全に下車。降りるときにバスの前方で何やらデモ行進みたいな騒ぎが。ガイドさんに聞いたらプロテスタントの学生が何たらって言ってた。謎。

とりあえずカテドラルの中を見学だ!と思ったらがっつり閉まってる。他の観光客もがっくりして帰って行く。8:00からやってるってガイドブックにも書いてあるのに…何故に。鉄格子の間からステンドグラスをチラ見して退散。ちなみに神聖なカテドラルも何となく汚い。雑草だらけだし。露天商だらけだし。

道をはさんで向かいの国立美術館へ。ものの見事に半球体。古いけどね。